コンクリートキャンプ

空の下で僕たちは雨雲を見上げた
天気予報は好転したがキャンプの達人の決断は行き先の変更だった
小川のせせらぎが聞こえる山の中ではなく
踏切の音が少し煩い街中の私の仕事場前
コンクリートの擁壁に囲われた八帖程のコンクリートテラス
僕たちはそこにタープを張り炭火を起こして肉を焼き
マンションの住人に気を使いつつ時々白い煙を立てながら
とにかく飲み続け食い続け
やがてまわりが暗くなる頃
気がつけばいつものキャンプと変わらない景色になっていた
ちいさな青臭い恋愛話や誇大妄想な夢の話
そうしてみんな眠くなりテントがわりの仕事場の床に寝袋を並べて
高校生のような寝息を立てながら今日の寝言を呟くのだった
とにかくどこかを歩いている
それぞれのどこか、空の下
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by betorium | 2005-10-11 00:14 |
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