脳裏

石ころだけが弾けて飛んでわたしはその場に残された
蝋石が描く丸の軽さに憧れながら踵を返してみたら鎧の身は重く

わたしの足はここにあるのだが
わたしの腕はここにあるのだが
わたしの頭の後ろの方へ考え方があなたという記号を持ち上げ運んで
ふたつでひとつの容れ物におさめてしまった

やってくる、去っていく
底の方だけすこしなめてから気流が昇ってあとは知らない
わたしはここから見上げているのだがそれはこちらを見下ろしているのかもしれない
脳裏は脳から離れて見て見ぬ振りをしているのかもしれない
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by betorium | 2006-03-01 22:54 |
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