ほこり

数々の大きな力の上に、小さな力の上に、ほこりとよばれる軽々しい廃棄物が、なだらかに、等しく、降り積もっている。払いのければ舞い上がり、また降り掛かることに変わりはないが、そのなかのわずかな糸屑が、もう一枚の世界へと漏れてゆく。
暗く湿った道を踏むわたしの足に、揺れてまとわるほこりに気がつく。だれかが払って送り出した、微細な希望の糸屑だ。
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by betorium | 2007-12-30 00:36 |
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