カテゴリ:詩( 455 )
署名

動物が生き、という立場に彼らは立つのである
倉庫に在庫があるはずです、という立場に彼らは立つのである
至る所が鋭角に尖り
はみ出ている事にすら気付かなかった
この署名は 偽物です
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by betorium | 2012-04-19 01:23 |
蒸発

何回となく
七つの部分から成る
言葉を思い浮かべる

死体は焼かれ灰や骨となり
あるいは腐敗と風化の定めを受けて、、、

その先は忘れている
想像できない
想像しない

凍れる

解ける

そして
蒸発
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by betorium | 2012-04-09 00:48 |
モノクローム(2)

テ レビ に 足  が生 えて い  た
モノ ク ロー  ムの 球児 た ち が
兵  隊 の よう に 歩 行する のを
な が  め  て     い    た
乳歯 が 抜けて 生まれ た 欠 落 を
舌 で 確 かめ ながら 思   っ た
屋根 の 上 で 音 を    た  て
それ から どう な    っ たの か
いく つの 白 い  欠  片    が
そこ で うずくま っ て い る のか
テ レビ の 突起 を つまんで 捻ると
ひどく ガ サ   ツ な 音 が した
一瞬 星空 を 映し 出し た あと に
痩 せ     た侍         が
人 を 斬って いる とこ ろ だ った
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by betorium | 2011-09-11 00:38 |
赤い椅子

赤い椅子を置きました
ぼくのなかにあった色
思い出せずにいた色の
小さな椅子を置きました

ほこりっぽくてかさかさで
くすんだ光と滲んだ物影
ぼくのまわりを埋め尽くす
灰色の部屋に置きました
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by betorium | 2011-08-05 01:29 |
ハガネ

光を奪いながら暗く沈んでいくハガネ
物体のおかげでスイッチがはいった
針が溝の底を引っ掻く
その振動が確かに伝わってくる
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by betorium | 2011-02-16 00:13 |
息をする

なかをながれる赤さびが
ほんとにさびつくそのうちに
うちで腐って青かびが
衣のように霞のように
そうして腐ってさびつくうちに
わたしはわたしの空をしる
タひのなかや朝もやのうちで
こうしてちいさく、息をする
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by betorium | 2011-02-11 02:41 |
そぼろ

溶かされ
明いた
骨の穴から

七歳頃のわたしがあらわれる

短い陰と
高い陽と

そぼろな
あしたの
日差しの中でも
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by betorium | 2010-10-07 08:08 |
萌やし

萌やし の 様な 白い 何 か、芽なノ か 根ナの カ。
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by betorium | 2010-07-25 16:15 |
長文

久しぶりに長文の手紙を書いている。
紙やペンの擦れ音に、街の音がかさなってきこえる。
やがて文の中身は疎かになり、
過ぎていく時だけを感じはじめる。
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by betorium | 2010-05-04 00:54 |
緑は生身

緑は生身、生身は僕と、地下鉄に乗った。
網棚から、朝顔の種があふれてこぼれる。
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by betorium | 2010-05-04 00:42 |