カテゴリ:詩(作者選)( 10 )
てのひら

私自身は私にあまり似ていない
私自身はてのひらに属しており
私はことばに属している
比べて見ながら思うに
てのひらはことばに似ていない
私自身に代わりはないが
私は何かを真似ている
[PR]
by betorium | 2007-07-06 01:43 | 詩(作者選)
飴玉

うずくまる心、秋の日暮れに
光を集めて冷たい飴玉。
[PR]
by betorium | 2005-10-14 21:20 | 詩(作者選)
弟の声

気にも止めていなかった
弟の声、
こんなふうに響くのか
[PR]
by betorium | 2005-09-10 02:04 | 詩(作者選)
一日

まぶしい朝を送り出して
静かな夜を受け取った
私という一日の繰り返しではなく
だれかが過ごした光の匂いを
こうしてぼくは辿っている
少しだけ嬉しかったり
少しだけ悲しかったり
だれかが感じた風の匂いを
こうしてぼくは辿っている


「朝のリレー」
[PR]
by betorium | 2005-04-24 00:12 | 詩(作者選)
巻貝

耳を閉じて巻貝の
なかで眠る、眠ろう耳の
丸い空
[PR]
by betorium | 2005-01-14 21:17 | 詩(作者選)
気持ち

この子の中を流れる
あの子の気持ち
気持ちの中を気持ちは流れる
[PR]
by betorium | 2004-12-23 16:58 | 詩(作者選)
書き足し

待つばかりで
心の果てに書き足し
[PR]
by betorium | 2004-10-30 18:54 | 詩(作者選)
薄皮

薄皮を重ねれば重ねるほど
透明度を増す不思議な年輪
そのうち届くと思うよ
太い幹は空気に溶けて
葉っぱは自由に舞うだろう
[PR]
by betorium | 2004-10-24 19:06 | 詩(作者選)
ラッキョウ

硝子瓶の中にラッキョウ
この世の中に母が漬けた
[PR]
by betorium | 2004-10-23 20:15 | 詩(作者選)
振幅
弦の振幅のなかに虹があらわれることがある
円盤のすりこぎ運動のなかにむかしの景色がうつることがある
いずれにしてもぼくたちは
その振動のなかにうまれた光だ
だから手足をじたばたさせてなきさけぶ
だから安心してつよく心をふるわせればいい
[PR]
by betorium | 2004-05-10 11:34 | 詩(作者選)