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五月のアバラ

五月のとても明るい朝
目覚まし時計のベルの音
アバラのあたりに響くのは
あの日の呪いにちがいない

風に吹かれてささくれて
煙に巻かれて不貞腐れ
浜の小舟に八つ当たり

五月のとても静かな夜
窓から伝わる星の音
アバラの奥まで滲みるのは
泣いて笑ったキミの所為
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by betorium | 2004-05-31 00:00 | 詩(読者選)
慰霊碑

谷川は光って遠い朝を 夕暮れは呟き霧の眠る森を
獣は気配に鉛を血でぬらして トゲが丸く繋がる風の記憶を探す
今は山頂にさえずる ただ悲しみの石の杖
雲を裂く 包丁のような こぶしのような
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by betorium | 2004-05-30 00:01 |
(意訳)

わたしはあなたを想い あなたはわたしを想っていた
そんなふたつの幾何学の重なり合いはとても不安定で
やがて事象の地平線に崩壊してしまった
詩を意訳してできあがる解説文みたいに

(あとに残った破片にはどんな意味があるのだろうか)
(形を失ってもまだこんなにも想いは残っているというのに)
(やがて訪れる新しい風はそれをきれいに吹き飛ばしてくれるのだろうか)
(ふたりはまだこうしてここにいるというのに)
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by betorium | 2004-05-29 00:07 |
流星群

いつもの親子が 今朝も覗き込む
街の歌声に守られたコンクリートの橋の下
子供たちを引き連れてその鳥も泳いでいた

流星群のような優しさを川面に描いて
鼠色に立ち塞がる擁壁を味方につけて
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by betorium | 2004-05-28 00:01 |
決意

山影の袂 群青色の夕空を仰いで
長旅の疲れは浴槽の縁に掛け落とし
流れの柔らかさや石の減りを見届けてから
わたしは木偶の坊な決意と共に起ちあがる
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by betorium | 2004-05-27 00:07 |
まっすぐにしか切れないハサミ
a0018859_0320.jpg
常にA点とB点の二点から切りはじめることになるので、どうしてもまっすぐにしか切れない、ぎざぎざのハサミ。
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by betorium | 2004-05-26 00:04 | 色々
ぶどうづる

やわらかい はんのき やなぎ に からむ ぶどう は あま
く くま や こどもたち を なげかさない よう その ぶ
どうづる は きらない こと だ かたい いたや なら に
 からむ ぶどう は あまくない から いえ を たてる 
ため に きり おおきな たきび で あつく して やわら
かく かえ さめない うち に けた と けた を しばる
 さめれば しっかり と かたく もどり いえ を まもる
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by betorium | 2004-05-24 00:14 |
徳利

揺れる箸立ての影に 竹串の炭を照らす裸電球の
からからとした わらい声が へばりつく
徳利の 縁からたなびく煙から 逃れるように
囲炉裡の猫は 欄間の穴から 出ていった
ここにあるのは 粘った床で
そちらにあるのは すすけた柱だ
わたしの 足も この腕も
何かのために くすんでいる
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by betorium | 2004-05-22 00:00 |
人間

嵐の雲のその上に
凛と静かな月が浮かんでいる
やがて空は晴れ渡り
荒れた波立つ海がのこった
人間はそこにおおきなガラス板を浮かべ
正方形の凪ぎをつくって綺麗な月を映した
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by betorium | 2004-05-21 00:00 |
仕事場でつくるバラニラドンブリ
a0018859_032.jpg味醂、醤油、日本酒、砂糖でつくった汁をフライパンに投入してから、その汁の中に豚バラ肉をつけ、その上に韮をちぎったやつをのせて蓋をし、カツ丼をつくるときみたいに蒸し焼き状態にしてからどんぶりめしに汁ごとどばっとかけて、たべます。早くできて簡単で旨いので、仕事場のミニキッチンの電熱コンロでよくつくっています。



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by betorium | 2004-05-20 00:04 | 色々