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これから

見損ねている 雨に晒されて道に流れる
聞き損ねている 行く先を
硬めの風 不思議な芥子色文字
旅立つ 動き出す窓辺が
僕は 流されているようだが
僕は 行くのだ ここから
見損ねている 聞き損ねている
誰にもわからない 僕の これからへ
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by betorium | 2004-07-31 00:07 |
大声

大きな声を出すとたくさんの
_______大切なものを
_______忘れてしまう
何の翳りもなく眠ったように
自分さえも切り捨ててしまう
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by betorium | 2004-07-30 00:02 |
北斜面

北の斜面の雑木林の心の
西日が落とす木漏れ日が
部屋の奥まで射し揺らし
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by betorium | 2004-07-29 00:00 |
ドジョウのきもち

仕事にならない仕事を請けて
帰り道をとぼとぼと歩いた
どんなかんじかというと
小川のほとり季節外れのヒメジヨオンに
モンシロチョウとまって
花が大きくなった 一緒になった
ドジョウは冷えて水底から見上げて
風がヒメジヨオンを揺らしたので
風が水面で光を揺らしたので
少しめまいがしたので 泡を ひとつぶ
はきだしました そういう きもちでした
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by betorium | 2004-07-28 00:01 |
欲望を飛び越えてしまう何か

物語と現実との隙間に欲望が生まれる
つまり欲望とは本能のことではない
それは書き換え可能な領域に保存されている
物語を書き換えるか現実を書き換えるか
わたしはわたしを保つために
そのふたつの領域を一致させようとする
これが欲望だ

ふたつの物語とふたつの現実との隙間に何かが生まれる
つまりキミとボクとの隙間についてのことだ
それらは書き換え可能な領域に保存されている
物語を書き換えるか現実を書き換えるか
でもキミはキミをボクはボクを保つために
それらの領域をそのまま並べて交通しようとする
これが何かだ 欲望を飛び越えてしまう 何かだ
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by betorium | 2004-07-27 00:01 |
団扇

蝉時雨舞い
トコロテンすすり咽せる
夕方の大木の下
隣の団扇の風舞い
お裾分けの涼しさに力抜く
子供の歓声や
大人の歓声や
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by betorium | 2004-07-26 00:04 |
夜空の麓

明日は花火の見物と
ひとり場所など確認するが
いざとなるなら寂しくて
街影が隠すあの夜空の
麓あたりにいるはずの人の
心の硝煙を想っている
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by betorium | 2004-07-25 00:00 |
深い青

空に残った、深い青が
この瓦礫の道に降り注ぐ

水面に映った、深い青に
風切る涙の強さが残った
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by betorium | 2004-07-24 00:01 |

BGMのスイッチはオフ
しんと静かな時が流れる
荒んだ純白の繊維に光と書いた墨が滲み
深く藍く湿った闇が掠れ音を吸い込んだ
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by betorium | 2004-07-23 00:01 |
旗竿

あの折り鶴の向こう側へと
旅立つ者はいなくなるのか
旗竿は風上側に傾いているのに
島々に渡る主張主義の濁り酒に
呑まれて忘れられていく未来
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by betorium | 2004-07-21 00:01 |