<   2005年 02月 ( 10 )   > この月の画像一覧
複層硝子

複層硝子のからっぽに
私のような月が浮かんだ
冷気と暖気に挟まれて
淡く滲んだ心が浮かんだ
[PR]
by betorium | 2005-02-26 15:28 |

踵がこつんと当たった
掌では気付けない
張り付いていた硬い影に
[PR]
by betorium | 2005-02-22 09:45 |
決められない

かどを曲がってためらって
数歩戻ってまた立ち止まる
どうしてなのかわからない
決められなかった今日一日
[PR]
by betorium | 2005-02-20 00:03 |
ストレッチャー

ストレッチャーはカタカタと
防火区画を乗り越えて行く
[PR]
by betorium | 2005-02-19 00:02 |

爪を切る
爪を切る音
切る音に
切る音に響く
音に響く爪
[PR]
by betorium | 2005-02-18 21:06 |
耳たぶ

ひとの耳元耳たぶあたり
関係なしの気配が吹いている
向かう流れにお構い無しに
静かに時が流れている
ときどきそれの音を聞く
さらさら擦れる音を聞く
ひとがどちらへ走ろうと
いつもの風が吹いている
[PR]
by betorium | 2005-02-16 00:05 |
むくどり

むくどりが群れて立つ、黒い塊で。
まぶされた白い粒の、ちいさな翼。
たくさんの切れ端で。
[PR]
by betorium | 2005-02-15 23:52 |
水玉

開け放たれた玄関口から
冷たい風が流れ込むが
忘れさせないささくれの澱みを
気にも止めずにただ沈んでいる

浸かったテーブルの脚元に
カルピスソーダの空いた缶
青色の水玉が元気な
置き忘れ置き去られもの

ねえ こんなふうに
深いほど青い

浸かったテーブルの脚元に
僕の夢が空けた缶
青色の水玉が元気な
泣けて泣けて仕方が無いもの
[PR]
by betorium | 2005-02-14 00:06 |

春は三歩先をのんびりと歩む
でも立ち止まっていれば冬のまま
追いつこう春に
追いこそう春を
[PR]
by betorium | 2005-02-13 00:03 |
郵便受

白濁して沈澱
こびり付いて百年
郵便受の
底に溜まった思い
届けられたのに
溢れて読まれず
[PR]
by betorium | 2005-02-12 22:51 |