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いつもはわかれていく三叉路でふたつの傘がまじわって
いつもは過ぎ去るだけの時間がその場でくるくると回っていた
黄色い帽子、光る滴と
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by betorium | 2006-02-25 00:01 |
地形

地形の襞に沿って通勤電車が駆け抜ける、想像するにここは海。
静かな入り江のみさきの上には、今でもちいさな祠がたっている。
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by betorium | 2006-02-24 20:24 |
このふた月

久方ぶりのリフレッシュ 今日は床屋に行きました
いつもと違う店構え いつもと違う床の色
床屋に美人がいなくなり それで床屋をかえました
座って鏡を眺めながら 映った時計を読み取りながら
漬け物石が載せられた このふた月を思い出す
実家は他人の手に渡り 重機の腕に押し潰されて
ぽっかりあいた空のほか 今では何も残っていない

仕事場のあるこの建物の ひとつの部屋が空きました
とてもきたない古い部屋 外の景色はリゾート風情
そこを親が買いました 実家を売って買いました
正月の無い多忙さの中でも 当然息子は巻き込まれ
夕方からは引っ越し準備 明け方まではリフォーム設計
面倒な不動産手続きの果てに 降って沸き立つ親子喧嘩の果てに
新しい床と未完の風景 その空間に移り住む

あまりに事柄が多すぎて うまく記憶が繋がらない
あまりに時が押し潰されて すべてが同時に起こったような

どうやら散髪が終わったようで ここでも肩を揉まれました
お疲れですねと言われながら 揉まれて痛かった
店を出てぼんやり歩くその先に 新しさに飛び込んだ両親がいる
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by betorium | 2006-02-23 23:27 |
燃え滓のだれかにかわって

燃え滓のだれかが置いて行った缶ビール
欲しくもないその中身の液体を落花生とともに齧りながら

思い出そうとする自分を制止したくなる
黄ばんだ膜のかかったテレビを馬鹿面で眺めながら

理不尽を綺麗に並べてみせて
当然を強要する妖怪の笑顔を
流行の珪藻土で塗り込めてやりたい
燃え滓のだれかにかわって
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by betorium | 2006-02-13 00:19 |